はじめに:塩麹って実はとっても簡単!
「塩麹って気になるけど、失敗しそう…」
「どの段階で完成なのかわからない」
そんなふうに思っていませんか?
実は塩麹は“たった3つの材料”で作れる、日本の伝統発酵調味料。
発酵メーカーや炊飯器を使えば、たった8時間で完成することもできます。
この記事では、初心者でも失敗しない「黄金比レシピ」と、
発酵メーカー・炊飯器を使った“確実に成功する作り方”を紹介します。
塩麹とは?やさしい旨味を生む伝統の知恵
塩麹(しおこうじ)は、米麹・塩・水を混ぜて発酵させた調味料。
江戸時代から保存食として親しまれ、東北地方の「三五八漬け(さごはち)」などにもルーツが見られます。
麹菌が出す酵素が、たんぱく質やでんぷんを分解して“うま味”を生み出す。
この自然の働きこそが、発酵の魅力です。
塩麹にはこんな効果があります👇
- 素材を柔らかくする
- うま味と甘みを引き出す
- 腸内環境を整える
まさに、“台所にひとつあるだけで料理が変わる魔法の調味料”です。
材料と黄金比を覚えよう
初心者でも失敗しない黄金比はこれ👇
米麹:塩:水 = 3:1:4
たとえば、
- 米麹300g
- 塩100g
- 水400ml
が基本の分量です。
乾燥麹を使う場合は、水を+50mlほど増やしましょう。
材料の選び方
- 米麹:生麹は発酵力が強く、香りも豊か。乾燥麹は保存性が高く初心者向き。
- 塩:精製塩よりも、天然塩(海塩・岩塩など)を使うと味がまろやか。
- 水:水道水でもOK。気になる場合は浄水やミネラルウォーターを。
基本の作り方(常温発酵バージョン)
手順①:容器を清潔に
雑菌を防ぐため、ガラス瓶などを煮沸またはアルコールで消毒しておきましょう。
手順②:混ぜ合わせる
- ボウルに米麹と塩を入れて混ぜる
- 水を加え、全体がしっとりするまで混ぜる
- 容器に入れて、軽くフタをする(密閉はNG)
手順③:発酵させる
- 発酵温度:20〜25℃前後
- 発酵期間:夏は5〜7日、冬は10〜14日
毎日1回スプーンで混ぜます。
やわらかくなり、甘い香りがしてきたら完成。冷蔵庫で保存します。
発酵メーカーで作る【おすすめ時短法】
なぜおすすめ?
初心者の方が不安に思うのが、
「常温で置いて大丈夫?」
「カビてない?腐ってない?」
という点。
そんな時こそ、発酵メーカーを使えば温度管理いらずで失敗ゼロ!
材料(黄金比は同じ)
- 米麹300g
- 塩100g
- 水400ml
作り方(発酵メーカー使用)
- 容器に麹・塩・水を入れて混ぜる
- 発酵メーカーに入れて「60℃・8時間」に設定
- 発酵後、しっかり混ぜて冷蔵庫で保存
この方法だと、わずか8時間で完成!
一晩寝かせるだけで、香りのよい塩麹ができます。
ポイント
- 60℃以上になると麹菌が死滅するため、「55〜60℃」をキープ。
- 発酵後は、常温で1日おくとよりまろやかになります。
炊飯器で作る方法(発酵メーカーがない方に)
炊飯器の“保温モード”を使えば、発酵メーカーがなくてもOKです。
手順
- 炊飯器に内釜+耐熱容器(またはジップ袋)をセット
- 麹・塩・水を混ぜたものを容器に入れる
- ふきんをかけ、保温モードで60℃前後を保ちながら約8時間
- 2〜3時間ごとにふたを開けて軽く混ぜる
※途中で温度が上がりすぎないよう、保温ランプが点きっぱなしの場合は途中で電源を切るなど調整を。
注意点
- 70℃以上になると菌が死んでしまうので、温度管理が命!
- 炊飯器の種類によっては、温度が高くなりすぎることも。 → デジタル温度計を使うと安心です。
初心者が失敗しやすいポイントと対処法
| よくある失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| カビが生えた | 容器やスプーンが不衛生/温度が高すぎ | 清潔第一!60℃以下を守る |
| 発酵が進まない | 温度が低い/麹が乾燥している | 水を少し足して、温かい場所へ |
| 匂いがツンとする | 過発酵/雑菌混入 | 味見して酸っぱい場合は廃棄 |
保存と使い方
完成した塩麹は冷蔵庫で3ヶ月ほど保存可能です。
冷凍する場合は小分けにして、1〜2ヶ月以内に使い切りましょう。
🍳活用アイデア
- 鶏むね肉を一晩漬けてふっくらジューシー
- サーモンや白身魚の漬け焼き
- 野菜炒めの味付け
- スープや味噌汁の隠し味
まとめ:発酵は“温度と愛情”で育つ
塩麹は、3:1:4の黄金比と60℃8時間を覚えれば、もう失敗しません。
昔ながらの常温発酵にも、現代の便利な“発酵メーカー”にも、それぞれの良さがあります。
「発酵は難しそう」と思っていた人も、
まずは一度、自分の台所で“麹の香り”を感じてみてください。
一歩踏み出せば、きっとあなたの暮らしに小さな幸せが生まれます。

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